誰でも“ロングテール”のなかには存在する

『ウェッブ人間論』(新潮新書梅田望夫平野啓一郎)を読んでいる。
ネットの中に、誰にも向けられない世界を作り、それが「島宇宙」だとしても、ネット上では何らかの関連が生まれ、新たな「宇宙」を形成していくということに意味があるという話があった。

確かに現実生活で満たされない場合に、今までは逃げるか、無視するかしかなかった。逃げたところでリアルの中では同じような結果になることも多い。

しかしネット世界では、その広さ、そこにいる人間の多さ多様さから、心地よいスペースを探せる可能性が高い。
リアルとネットの区別をしなければ、それもありだ。

リアルでは、自分が接したり関係を持ったりすることができる人間の数やチャンスは
どうしても限界がある。
しかしネット世界でなら、同じような嗜好の人間の数は圧倒的になる。
ただ、それでも自分からコンタクトをとらない限りは、つながらないのも事実だ。

その一歩になる行動は、ネットの中のほうがはるかに簡単だ。
それは近くにいて、自分を知っている人ではなく、
同じ嗜好でつながっているという、ある面で完璧な共通点を持っているからだと思う。
これはネットでの限界かもしれないが、
逆にすごい強みだと言ってもいいだろう。
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ロングテールの中には無数の個が存在している。
しかし存在していることが、検索エンジンだけでつながっているだけで、
それは発見され、必要に応じて働きかけられ、つながっていく。
存在すること、そこで自分の思いや考えを記録することが、
つながってくということだ。

おとなしくても、引っ込み思案でも、
ネットの中に足を踏み込めば、つながる可能性がある。
それは、たしかに楽しさへの一歩といえるかもしれない。


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