再就職活動:仲間同士で新しいビジネスを考えてみる

きょう、再就職活動中の40歳代半ばの男性から、
『再就職活動をしている人間が集まって、何か新しいビジネスができないですかね?』
突然こんな発言がとびだした。

苦労して活動を重ね、ようやく内定が見えてきた段階なので、まだ、余裕は持てない。
昨日も、京都まで面接に出向いたのだが、その往復の中でだいぶ考える時間があったのかかもしれない。

普段しずかで、面接でも、まじめですね、線が細いですね、といわれるくらいのおとなしそうな男性だが、
何度も話を聞いているうちに、実はその奥底に芯の強さ、我の強さが潜んでいることは分かっている。
『若いころは生意気だ、って言われてたんですけどね』と、ちょっとさびしそうに笑い、『年をとるにつれて丸くなってきました』と付け加えた。

そう、誰もがそう思っていることだ。
年をとるにつれ、気ままな言動が周囲のどんな反応を起こし、それがどれほど長い期間、しこりになって残っていくかを知り、自分の熱情にふたをするようになる。誰もがそうだ。

今日の発言は、正直、その奥にある芯のようなものを感じていた自分にとっても、ちょっとした驚きだった。

『早期退職が自分に身に近づいてくることを知っている人間は、何らかの活動を起こす。一方で、求人情報を表ざたにしているにも関わらず、自分のことだとは思えない人がいることも確実だ』。だからそれは体験をした者たちが、その身近に迫った、危機を教えてあげる必要がある。
これは、もう一人40歳半ばの営業マンもそういっていた。
自分は運よく決まった。その最後に訪れた幸運に至るまでの想像以上の心細さや、失望感、自信消失、そのほかいろいろの感情や行動を、同じような目にあった仲間に伝えたい。
教えてもらうのではなく、体験を共有したほうがわかりやすいはずだ。