土曜日の朝の情報交換

先週、金曜日から土曜日にかけ、
横浜へ小旅行にいってきた。
17時過ぎに出航する東京湾内クルージング。
その後の旧友オフィスへの訪問。
ホテルに宿泊するので帰宅時間を気にせずにすむので
22時頃から知人のなじみのスナックへ。
ウイスキーを飲み歌をうたい、0時過ぎにホテルに戻り、
熟睡した。
翌朝は8時にフロントで待ち合わせ、
スターバックスアンデルセンでコーヒーとパンを買い、
食事スペースで情報交換をした。

いまはそれぞれ違うオフィスで働いているが、
元はといえば、同じ時期に中途入社した同じカウンセラーだ。
それぞれの場での仕事や、クライアント、労働市場について
感じていること、思ったこと、そして工夫していることを情報交換した。
さらには、こうした異なる環境で感じた組織の運営方法等についても
文句をまじえて、活発な意見交換をした。

そこで思ったのは、
こうしたオフィスを離れた、いわゆるオフサイト・ミーティングでは
こうした気の合った仲間とでも、よりフランクに話し合いができるということだ。
もちろん、それぞれ仕事上の業績にはばらつきが出ている。
それでも思っていることには差がない。

カウンセリングの方法、使用しているツール、われわれのモラル、そして経営の評価、運営方法など、さまざまな点に意見交換は広がった。
そこでわかったのは、それぞれが同じ思いを持ちながら、それぞれ独自の工夫をしていることだった。

すでに共通に定められているツールは一部陳腐化している。
クライアントはホワイトカラーからブルーカラーに。
サービス担当エリアは首都圏近郊から、より地方へ。
したがって、求人情報の条件もより幅広く、しかしよりアルバイト,パートへと変化している。
PCを持っていない、あるいは操作したことがない人の割合が急拡大した。
こうした状況の中では
経験もほとんどなく、各オフィスの状況も週一回くらいの訪問では
なかなか十分には把握できず、対策を打てないマネジメント層の動きは
より鈍く目に映る。
こうした中では、拠点でのサービスのあり方を独自にしかしすばやく工夫し
確立する必要がある。

情報交換の中では、すでにいくつかの標準作業のばらつきが見え始めていた。
やるべきこと、改善すべきことが、短い時間でかなり出てきた。

その中で、実感したのは、サブテキストの必要性だ。
クライアントにはレクチャーのあと、必ず自分で課題を確認し、目標を設定して
実際に自分で行動をしてもらうことが必要になるが、
この部分がまだ確立されていない。
ある程度、仕事でこうしたことに慣れ親しんでいる人であれば
直感的にわかることだが、
こうした習慣とは無縁の仕事をしていた人には
なかなか、説明だけでは行動に移すことができない。

したがって、自分で作業をすることを組み込んでいく必要がある。
実際に興味を持った情報をスクラップしてもらう。
優先順位をつけてその理由を明確にしてもらう。
その条件を確認し、
今度はその条件から多くの情報を検索してもらう。
PCで、あるいはHWで、あるいはサービスカウンターで。
これが最も具体的で成果に結びつく。
自分で動き、納得しなければ
すべての動機があいまいになるからだ。

われわれのオペレーションも同様だ。
言った言わない、というあいまいさをなくすだけでなく、
クライアントも自分でやってきたことを再確認し、
新たに取り組むことを理解しやすくする。
われわれ自身も、説明すべき内容や資料を、過不足なく事前に確認することができるし、
その蓄積が,仕事の質を高めていく。

このサブノートは、現在使用しているバインダーに挟み込んでいくことで、
自分なりのメモがそのテキストにファイルされ、オリジナルのものになる。
自分の文字で書かれたメモならば、それを書いたときのイメージを
思い出しやすくなる。

友人それぞれが工夫していることは異なる。
ぼくなどは一番工夫をしていない。
すなわち考えていない。
したがってこうした情報交換の機会は
大変刺激的で参考になることが多い。

素直な気持ちで意見交換する、情報交換をすることは、
3つのことを同時にやっているという。
人の意見をよく聴き、その内容を考え、そして自分なりの意見を考えて発言するという作業だ。
これは相互の刺激となり、循環して発展していく。

ひさびさのオフサイトミーティングだったが、
期待通りのワクワクがあり発見があった。
それはそのときからのぼくの行動を
少しだが確実に変えている。