続・あるクライアントの一年間の活動の軌跡

前回書いたクライアントの最終面談のエピソードを記録しておく。


彼は、若い時にヘッドハンティングサービスを利用したことがある。
ヘッドハンティングサービスは、いわゆる人材紹介サービスの一種で
比較的、高年収の方をターゲットに
主に企業側のニーズによって該当するビジネスマンに転職の勧誘アプローチを行うサービスである。

このビジネスは、その紹介した人物が企業ニーズにマッチして入社した場合に
その方の年収の数十パーセントを紹介フィーとして獲得するしくみになっている。
年収1000万円の方が入社決定したら、おおよそ数百万円の手数料になるわけだ。

したがって、このビジネスは優秀な人に以下に早く適切にアプローチするかがポイントになる。
これを個人サイドから見ると、企業のニーズに対して自分より優れたひとが
他にいると、なかなかオファーがこないことになる。
したがって、待つ身になれば、なかなか声がかからないことになる。

『いついい話が来るか、まったく当てにならないわけですから、
フアンでしたよ』というのもうなづける。
しかし当方のサービスは時間がかかったにせよ、
サービスは継続する。
『だめでも、定期的に報告や連絡をいただけるので、
ある面では自分の代わりにエージェントが動いてくれている安心感がありましたよ』
という感想は、まさにわれわれのサービスの特徴を言い当てている。

再就職希望者ができないことを支援し、
それが成功しても失敗してもきちんと報告して次につなげる。
試行錯誤は避けられないが、最終的には結果を必ず出す。

これがわれわれの目指すサービスでありミッションであると思っている。
もちろんビジネスなので、悠長にはできない。
しかしクライアント=再就職希望者の意向を最大限に尊重し、
アドバイスをすべきはする。
ある面で後押しをすることもある。
このバランスが重要なことは前回述べたとおりである。

再就職希望者が安心して再就職活動ができるような状態を提供する。

これがわれわれの使命であると思っている。