最初の“熱”を持続させるには?

ベテラン経理マンが、再就職活動に苦戦している。
中高年ゆえに、厳しさはわかっている。
だからできるだけ、人よりも早く行動を起こして
応募の結果を見てみたい。
そういう気迫で、すばらしいスタートを切った。

1ヵ月半が経過して、
残念ながら面接が一件も入っていない。
約20件応募して、この結果だ。
さすがに、落ち込んできた。
不合格の連絡をミルンも疲れてきた。
その表情が、見えるようになった。

○やってみなくては、わからない

だからといって、それで行動がとまってしまうわけではない。
この暑い中、今日もスーツをきちんと着て街中を動き回っていた。
人材紹介会社では登録と適性検査を受け、
人材バンクに書類を提出してきた。
そして、10件ほどの案件を検討し、
帰っていった。
帰りしなに“来週はいつ会いましょう”と、
次の予定もわすれない。

『早期退職を決めたときには、
仲間を励ますほうだったのが、
いざ飛び出してやってみて、
これだけ成果が上がらないと、自分も結構、落ち込んできましたよ』と笑っていたが、
もちろんそんなことで落ち込む人ではない。

『会社を辞める前に、よく考えたことは間違いないけれども
それでも、会社に所属して、実際に情報を検索したり、応募をしたりしたわけじゃない。
経験なしの状態で考えていたんだから
想定外なのはあたりまえさ』ともいっている。

そう、実際に身を動かし、経験をして見なければわからないことのほうが、
社会には絶対的に多い。
それを知っているかどうかは、大きな意味がある。

しかし現実的には、こうしたシンプルなことに思い至らない人が結構多い。
想像と推測とは違う。

検討するための材料があるかどうか、
体験があるかどうかで、パラダイムがガラっと変わるからっだ。

○横着になること、慣れることは淘汰に結びつく

そう。
行動をしつづけないと
動物は環境に適合できない。
変わらないと思っていても、周りの環境は必ず変わっている。
いまが好ましい状態にあると思っていても、
周りの環境は、さまざまな人、出来事にかき回されている。
その中にいればそれにあわせて身をゆだね、あるいは舵を操り、
エンジンをふかさなければ、自分にふさわしく、すみやすい環境は維持できない。

こんなことは
理屈ではわかっているのだが、
いざとなると体が動かないことも多い。

ベテラン経理マンの彼は、
おそらくそれがわかっているだけに
明日も新しい発見と、そこから生まれるアクションを起こしていくに違いない。

Action Do Check Planや
AIDMAというマーケティングの考え方があった。まさにそのとおりだ。

もっとも最近は
AISAS(Attention Interest Search Action Share)ともいうらしい。
実際に体を動かすことに加えて、
ネットで活動を展開することも、ずいぶん手軽になった。

そう。

もっと行動をおこそう。

なにを?
どうする?

それは個人に残された、ハートにこそある。


⇒熱が冷めてきたと感じたら
http://www.goodcareer.jp
http://ameblo.jp/gaos-live/entry-10014646444.html