55歳、経理マンの成功した再就職活動

55歳の経理マンの就職活動が
2ヶ月で終結。見事再就職に成功した。


この2ヶ月という期間は、
年齢からすればかなり短い。
しかし、当然だが充実度は高い。


この間、応募した件数は
ハローワークをはじめとして20件近い。
面接に進んだのが2件。
その双方でほぼ同時に内定を獲得した。


活動スケジュールを詳しく解説すると
こうなる。
まず、書類を自分で作成した。
同時に10件ほどの応募先企業の案件をリストアップをし、
それに応募するために最低限の書類の修正をした後、
直ちに応募した。この間10日ほど。
リストアップした企業・求人は
かなり難易度が高いものだった。
大企業、成長著しいIT系企業が中心で、
ご本人は『後悔したくないので
まずは背伸びをしたリストアップした』というわけだ。


結果は残念ながら、
書類選考ですべて不合格。
もちろんこれには落胆したが、
環境や条件面で適合したところに応募するこれからが勝負、と
さらにリストアップを続け、
そのうちの2件で書類選考が合格。
面接も合格したというわけだ。


このベテラン経理マンには、
少々不利な点があった。
転職回数が5回と多いことだ。
1回目は、技術系職種から経理へのキャリアチェンジ。
これはまだ20歳台だったので、まず問題にはならないが
そのあと、経理職であることは変わらないが、さまざまな業種の企業を経験した。
これは企業の業績不振や、事業縮小に関連したものが多く、
必ずしもご本人の理由によるものではない。

しかし、この転職回数は、大手企業では最初にチェックされた。
お金を扱う部門だけに、転職の多さはネックになったのだ。
これは当初から予想されたことなので、
クリアできると考えていた。

ひとつは応募書類で転職の理由を詳細に書き込むこと。
もうひとつは、経験したさまざまな業種の経理の経験を浮かびあがらせることだ。
これは強みになると思えた。

書類選考さえとおれば、
面接はあまり心配がなかった。
お人柄がいいのだ。

明るく、前向きで、気さく柄だし、
何よりも行動が早い。
さらにいえば、58歳の年齢や転職経験といったマイナス点を
自分でよく理解している。


55歳だから難しいということだけではなく、
のんびりしていたら、仕事の感覚がどんどん薄れていき、
そうした状態で面接など受けようものなら、
しどろもどろになるに違いない。
それが怖いということを自覚されていたのだ。

この暑い中でも
面談時にはネクタイ・上着着用で
お見えになる。
『面接などないときは、暑いですから、すずしい服装でおいでください』と
お伝えしても、
『いや、平日は仕事の服装をしていないとだれてしまいますから、
これでいいんです』と、終始、その服装でお見えになっていました。

2ヶ月間の就職活動。
時間的には短いようですが、
再就職活動を、仕事として捉え、見事にやりとおされ、
それを通して
多くのことを経験され、発見し、決定を獲得されました。

もちろん私も同じくらい経験し、教えられ、学ぶことができました。

⇒密度の高い再就職活動のために
 http://www.goodcareer.jp