生活環境が与える影響は?

生活環境は人の性格に大きな影響を与える重要な要素だ。
しかし、その環境は自分で選んだり、変えられないことが多い。

たとえば生まれた環境だって、
大都市なのか地方の小さな町なのか
家庭が富裕層か平均層か
兄弟の有無
両親の価値観
自宅のスペース
などなど


『子供は親を選べない』とはよくいったものだ。


進学のときもこれらの影響はあるだろう。
地方の家庭で大都市への大学への進学を考えると、
毎月の仕送りは10万円近くになるという。
しかし逆に地方企業の賃金は低かったりする。


もちろん物価も安かったり、持ち家比率も高いだろうから、
バランスが取れているのかもしれない。
しかしお金の絶対価値はどこも共通だ。


就職のとき。
会社を選び、内定を勝ち取るのは
選択するのは自分であり、内定を勝ち取るのも、努力の結果だ。
しかし100%そういいきれるだろうか?

やはり自分を取り巻く環境に、ある程度の影響、制約を受けていると考えるのが自然だ。
入社後にしても配属部署は希望通りには行かないし、上司も同僚も選べない。
早期の退職の理由の中で、人間関係、特に上司との折り合いの悪さが比較的多いのも
その環境の偶然性といえないだろうか?

こうした偶然はもちろんすべての将来を決定付けているわけではないことは、
多くの伝記や日経新聞の『私の履歴書』などを読めばあきらかだ。

自分が生まれ育った環境の影響が大きいのはわかるが、
同じような環境を経験してきた人の中でも
これほど大きな差が出るのは、なぜだろう。


<コントロールできるものにしか、考える意味がない>
人間に素質があるとしたら
それはもう長い間の遺伝子の組み合わせの結果としかいいようがない。
もちろんそれはあるのだろうから、どうしようもない部分は存在する。
それが決定的な大きさなのか、わずかなのかはわからないが、
先人の例を見れば100%決定的ではないと判断できる。

となると意識・意欲と、努力とか行動、
そして周囲との接し方・もたれる印象(顔、体型ということなら、
これもコントロールは不可能だ。中年太りくらいは何とかできるかもしれないが)

こうやって突き止めていくと、
差異化の原因は、『このままじゃいけない』とか『もっとよくなるはずだ』という
問題意識や疑問、好奇心と
どうすれば納得のいく結果をだせるか、結び付けれるかという考え続ける力、
それにそのために調べたり、人に聞いたりという、行動の
3つに絞ることができるような気がする。

もっともっとコントロールできることはあるだろうが、
それではこうした点を、早い時期に理解し、そのための計画を立て、行動プランどおりに
活動を始めるためには、どのようなことが可能だろう。


スポーツ神経が飛躍的にのばすにはタイミングがあるらしい。
中学一年頃と中学から高校に入る頃らしい。
これは日本では進学準備の時期にあたるため、
個性的な選手の誕生が困難になっているという指摘がある。

このようなタイミングがあるとしたら、
まずそれを探り、その時期に効果的な教育やワークが必要だろう。

それはビジネスキャリアに絞ってみても
いろいろなタイミングが考えられる。
就職活動準備期
入社直後
3年目
昇進時期
安定期
結婚時期
のようにいろいろ考えられる。

これは、さらに細分できると思う。

この具体策を考えるのも、キャリア支援に携わる者の大事なテーマだと思う。

悩みを聞き、共感し、質問し、思考を促し、納得のいく決断に到達する支援をする。
そのプロセスでは、そのタイミングでの思考方法、行動指針、ケーススタデーなどの提供が
まちがいなく効果的だ。


コントロールできることを整理するだけでなく、うまいコントロ−ル方法を考えてみよう
http://www.goodcareer.jp