忙しいなら忙しいなりに、ナレッジを生む環境が必要だ

≪仕事環境は変化しなければならない≫

会社勤めをしているホワイトカラーならば、会社のデスク周りが
まず最も大事な仕事環境になる。
いまどきそこにインターネット環境がなければ、仕事のスピードや効率は格段に下がる。それどころか仕事にならないかもしれない。

かつて、日本がまだ貧しく、欧米の生活やオフィス環境に憧れていた時代では、
会社のオフィスこそは、その先頭にたってそれを追いかけてきたといえる。
家には電話はなくても会社にはあったし、デスクもあった。
なにより仕事をする環境としては家にいるよりはるかに効率がよかった。
そしてそれはさらにコピーやファックス、インターネットなどIT機器の普及でさらに進化し、欧米にも引けをとらない環境になってきたといえる。
さらにモバイルの進化は、オフィスから飛び出して仕事を出来る環境を作り上げてきた。

こうした仕事環境の整備は基本的で機器に関するものだから目に見えやすい。
だが、オペレーションとなると目に見えないルールのようなものだけに、意外に遅れていたり、気がつかないことが多いようだ。


≪環境が変わればルールも変えるのが正常だ≫ 


一般的には景気がよくなっている。
学生の就職内定率もあがり、ひところ話題になったニートやフリーター問題も、現時点ではだいぶ解消されてきているようだ。
 しかし、忙しくなったオフィスでは、改善は意外に遅れている。
日本のホワイトカラーの生産性は、欧米に比べ低いといわれている。時間が自己管理という放任状態にあるせいか、たとえば自由に使ってくださいとばかりに喫煙コーナーを設置し、勝手に休める環境を作っている。だから喫煙者にたいしては喫煙設備の設置コスト、一服コストという点では、相当な優遇処置をとっていることになるが、それ自体はあまり問題にならない。ランチでもハンバーガーをほおばりながらモーレツに働いている欧米のホワイトカラーに言わせれば、そもそも勝手にトイレにいくことすら、『何をたるんだことをやっているんだ』ということになりかねない。

 そうした意識面での問題もあるが、マネジメントにも問題がある。
急に仕事が倍増しても、『そうとう忙しくなるので頑張ってください』のひとことで片付けているのが現状だ。
忙しいとなると、正確さ、効率さ、スピードを実現するために、何をするかという課題が生まれる。それは仕事の量をこなすことで生まれるナレッジを蓄積して行く意味でも、単にそのときだけの問題ではなく、サービスを向上させ、競争力を向上させる意味で重要だ。
 これにはIT活用という物理的環境整備とオペレーションルールとの二つがあると思う。特にオペレーションルールは、各役割担当の見直しとスピードアップの二つをセットに改善していく必要がある。
 量が増えれば同じやり方をしていれば単純に忙しくなり付加が増えるだけだ。それにはミスも時間も比例していく。量が増えるにつれ現れ、感じられてくる負荷を、いかにバランスよく対応していくかが、重要なマネジメントになる。これはマネジメントの課題になる。
 たとえば瑣末的なことだが、いまだに伝達事項だけにもかかわらず、携帯電話の留守電に『折り返し電話をください』というメッセージを残す。これなどは時間のムダであり、マイナスの影響を周囲に及ぼしていると言っていい。
 またAからBに作業を変更すれば効率が上がる、宅急便やファックスを使うよりネットやイントラネット置き換えられるもの、会議とイントラネットのバランスなど、考えるべき点は多い。

仕事環境の整備はなにも機器、什器を入れ替え増やすものではない。同様にシステム化を図るのも、全体バランスですすめないと、スタッフ業務は効率化されるが、逆に現場に負荷をかけるようなものも多い。これなどは本末転倒で現場に混乱を呼びかねない。

忙しい時にこそ、ナレッジの種が発見しやすい。
それは成長につながる大事なものだが、
仕事環境の整備は、それをリアルタイムイで反映するものでなくてはならない。

☆仕事環境の変化に対応できない、それを重視しない組織が、すばらしいサービスを提供できるわけがない。

☆そこで働くスタッフが、それを推進しなければ時間を増やし、仕事量に比例するミスの増加に対応する時間がふえても文句は言えない。

☆仕事環境改善のプロジェクトを今すぐに起こそう。


もっと考える自分であるために
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