ジョブ・カードに有効なキャリアプラグラムを提供する

ジョブカードは、実践的なキャリアの証明書ともいえるものである。
したがって形式的なものになっては有名無実化する。

ビジネスキャリア検定やFP資格など、
仕事に有効な資格や検定も登場してきているが、
実践的なキャリア、スキルというには少々不足気味なのが現状だ。

ビジネスの現場で有効なスキルとは何か。
これはむしろ現場におけるヒアリングや情報収集なしには難しいだろう。

ビジネスキャリアをいくつかに分類してみる。
第二新卒、若年層、中堅層、中高年層、高年層。
男性、女性。スタッフ、現場。
メンバー、管理職・・・。

たとえば再就職支援サービスを実践している現場では
中高年が多く、そこでの基本的なスキルは
PCスキルであることが多い。
世代的にいうとちょうど管理職にある途中にPCが職場に普及し始めたために
習得する機会を失った方は多い。
『パソコンはできません。そういう仕事はアシスタントに任せていました』という方が
非常に多いのだ。

家にネット接続が可能なPCがない。
あっても自分では使っていないのでメールアドレスがない。
書類は子供に作らせる。
ホワイトカラーなら、これでは新しい職場では仕事にならないだろう。

こうした基本的なことから上げてみると
コミュニケーション力、質問力。特に年下に教えてもらう力が大切だ。
自分のキャリアの基本のおさらい。管理職が長い方は、基本的な実務スキルは通用しなくなっていることが多い。基本をもう一度おさらいする。新しいやり方、ソフトをマスターするなどの学習が必要だ。
たとえば経理などは仕訳実務は様変わりしているようだし、いまでは何らかの経理ソフトが導入されていることが多い。
さらにいえば、経営者の考え方、企業の状態によって、求められるものが大きく変わっている。初めからそうしたことを前提にして、学んでいくことが不可欠になっている。

またネットを活用したマーケティング、営業活動というのも学ぶ必要があるだろう。
それはイントラネットによる情報の共有から、自分のパソコンの設定といった基本的なこともできないと、仕事が始まらないこともある。


こうしたことは、実際に再就職活動をしている人や
入社後に苦労したことなどをきちんと把握すれば
情報収集は可能だろうし、それへの事前の準備も可能だ。

これらをうまくつなぎ合わせて、
ジョブ・カードに有効なキャリアプログラムを想像できないだろうか?

再就職支援サービスでは中高年向けの、必須ジョブ・キャリアを探ることが可能だ。
人材紹介会社は若年層、特に第二新卒向けのジョブ・キャリアを探ることが可能だろう。
これらの情報は日々変化していくから、増加し進化していく。

これらの情報を専門学校などの教育機関に提供し、共同して教育プログラムを作る。
それを再就職希望者、転職希望者。特にニートやフリーターにも提供していく。

学校にとっては新たに魅力的な学科の創造につながるし、
個人にとっては新たに学ぶ技術を身につけることが可能になる。

こうしたサービスは、在職中の管理職をはじめとする中堅社員にも有効だ。
そもそもホワイトカラーに基準となるべきスキルが明確になっていない。それがジョブ・カードを機能させるためのハードルになっている。

政府は各産業団体に呼びかけるというが
それは大まか過ぎるような気がする。
産業団体で設定するようになれば、実践的なスキルは丸まってしまうのではないか?

現場でニーズを探り、それに対応できるプログラムを作り実践する。
それを検証しながら確立してくというキャリア創造サイクルを
何とか考えていきたいものだ。


実践的で現実的なビジネススキルを考えてみよう
http://www.goodcareer.jp