ブルーオーシャン戦略、かじり書き

ブルーオーシャン戦略は、かなり話題になったが、今頃になって読み終えた。
品質と価格がトレードオフの関係になる市場から脱皮して
まったく新しい市場を創出することによって、顧客価値を高め、飛躍的に果実を獲得しようという考え方だ。

その基本は、加える、増やす、減らす、なくす。
簡単に言えば、メリハリをつけることだが、
それは常に顧客にとって価値を高めるものでなければならない。
したがって戦略も、顧客側の言葉で考え、表現することがポイントになる。

日本の理容業界を変えつつある、QBハウス。
知らずに行きつけのレストランで飲んでいたワイン、イエロー・テイル。
最近テレビで盛んにコマーシャルを放映している芸術的サーカス、シルクドソレイユ。
デザインが斬新で楽しい時計、スウッチ など

さまざまなブルーオーシャンを開拓した例が出てくる。

そもそもこれは、バリューイノベーションを継続している企業こそが、持続的な成長を可能にしているというポイントから提唱されているものだ。
それはよく言われるように、大ベストセラーになった“エクセレントカンパニー”や“ビジョナリーカンパニー”で取り上げられた企業の多くが、その数年後に凋落しているという事実から発している。


企業が持つ組織や理念だけでなく、バリューイノベーションを継続的に実践している企業こそが、成長を持続しているというわけだ。
もちろん、それは企業の組織力や経営者の考え方、制度、社風などすべてに関連していることはいうまでも無い。
要は、どこに焦点を当て、どれをノウハウかできるかということだ。

だからこの本は、このバリューイノベーションを実現するプロセスや考え方を紹介している本になっている。

だからこの本は、あまりボリュームが多くない。企業全体ではなく、そのイノベーションに焦点を当てているからだ。ここでは経営者の資質や理念といった、多方面でのテーマに触れることはほとんど無い。
その分、読みやすく理解しやすい。

そう、だからこれらを参考に自分の身の回りの仕事や事業を考えてみて初めて理解できるかもしれない。自分その仕事がうまくいくかどうか、やってみればいいのだから。
もちろん、うまくいかなかったとして、それはおそらく理論より、自分の分析やアイデアや調査が十分でなかったからだが。