プロジェクトのはじめ方

プロジェクトの有効な始め方はどうあるべきか?
今動いているプロジェクトを眺めて感じたことは以下のとおり。

テクノラティプロフィール

①何のためのプロジェクトで期間はどうなっているか?
②その背景
③達成イメージ
④メンバーの適正な選出・固定
⑤メンバーの役割の明確化。特にラインへのFBや現場との調整機能
について考えてみる。

実際に動いているプロジェクトについて照合してみた。


①について
あらかじめどのような課題があって、それに対するどのような検討があってどのようなスケジュールでどのようにるのかが明確でなかった。これは相当長いプロジェクトになる。というのは、地方の一拠点から始まり、ある程度の運用の成果が出てきた段階で、最も大きいマーケットである東京で実施。そして順次、周辺に広げ最終的には全国に広げて行くという壮大なものだからだ。
しかし、最初にこのプロジェクトを立ち上げた地方の総括では、十分な最終の成果がどうも上がっていないのだ。
したがってプロジェクトの目的とそのプロジェクトの整合性があるかは少し疑問が残る。
方向はもちろん間違ってはいないと思うのだが、プロジェクトが考え改善する範囲が少々せまいような気がする。


②背景の理解
 それは年に一回の全社員会議で発表されたのだが、それがそもそも無理があって、盛りだくさんの全体会議で、十分な説明時間も確保できず、おまけにトラブルがあって、リーダーである管理職は参加できなかった。
最初から難し状況で肝心の当事者がいないのであれば、これはコンセンサスなど取れないし、理解はできない。


 このため、大目標が明確でなく、あるいはメンバーとのコンセンサスがとれていない状態でスタートしたために。
最終的にどのような姿になるのかがだれも見えずに、進行に合わせて変わっているように見える。
悪くいえばぶれている。あるいは何かオブラートで隠しているような印象があって、疑心暗鬼になっている。
それは本当に考えていないのか、見えないのか、やっていないとわからないからなのかもはっきりしていない。

 理屈っぽく考えすぎなのかもしれないが、この大目標の共有こそが重要だとおもう。なぜなら、それがこの企業の姿を変え、我々の仕事の姿を変えるからだ。
しかも現場のマネジャーが参加していない。動き出してからメンバーと同じタイミングで参加し始めている。したがって現場で行うべきプロジェクトのリーダが不在になっている。旗振り役がおらず、みんなが試行錯誤になっている。



 そもそもプロジェクトのメンバーはどのように選定されたのか?
しかしそのメンバーは、途中で変わっている。なぜならプロジェクトを組み立てたメンバーは、最初に導入する部署ではなかったので、組み立てるだけ組み立てて、運営は異なるメンバーがやることになっている。
これはおかしい。
肝心の、職務内容がカあるメンバが参加していない。
リーダー格が参加してはいたものの、すでにラインから外れているため、プロジェクトを押し付ける側についてしまったような感じもしないではない。



したがって、運営会議という形で、発生したトラブルや成果を共有するようにしているが、現場のマネジャーは参加したりしなかったりで、なんともしまりがつかない。
初めて出てきて、すでに確認済みのことをぶり返すような発言を平気でする。これは会議を混乱させるというより時間を無駄にする。欠席者は、前回の議事録をよく読んで整理して参加してもらいたいものだ。