希望学 再読

久ぶりに玄田さんの本を手に取った、
岩波新書だ。
神田の共立講堂だったかで、一度エネルギッシュな講演を聞き、
その時に手に取ったのは確かだったが、しばらく忘れていた。
その言葉自体が、正面からとらえるには綺麗すぎて、歯がゆい感じがしたからだ。

いま、13年続けた仕事を辞めるにあたって、なぜ働くのか、というテーマで仲間と本にでもまとめようと話している時に、この言葉が浮かんだ。
簡単な発達心理学の本を読んだり、インタビュー本を読んだりしているうちに、希望というのも大きな要素だな、と考えたからだ。

まだ途中だが、希望と夢、幸福、安心との違いは何か、という問いが出てくる。
この違いは何か?
就職というテーマに勝手に置き換えると、
仕事を続けられ安定的な生活おおくれることが安心。したがって継続を意味する。
将来こうした仕事に就きたい、あんな生活が送りたいというのが、夢。内面的な楽しい想像といってもいいかもしれない。
現在の状態に大きな不満がない、継続していても苦痛がない。これが幸福という状態かもしれない。

希望とはなにかというと、現状そのままの状態でいることに満足せず、将来に向けて何か変えたい、そういった気持ちを指すようだ。
したがって、そうなりたい、そうしたいという何かがあり、それを望み、行動によって、実現したい、というもので構成されているという。

変化には変わると変えるの結果と行動面があるが、現在の多くは変わるであって、変えるではないという。変える、というのは、日本でも選挙の面ではよく声だかに叫ばれる。
アメリカでもオバマ大統領の、CHNGEは有名だ。同時に彼はHOPEという言葉も頻繁に使用している。

Hope is a Wish for Something to Come true by Action .

であり
社会的な希望とは

Social Hope is a Wish for Something to Come true by Action with Others.
あるいは
Social Hope is a Wish for Something to Come true by Each other .

思い、何か、実現、行動
この4要素のどれかが欠けると、希望は持てないという。
あるいは成り立たない、生まれないともいえると。

就職したい、
そこで自分なりの何か を 
実現したい、
そのために行動する、

逆に行動しながら、考え、何かを鮮明にし、実現する、という順番の方が
現実的なのかもしれない。

やっと第1章を読み終えたので、先に進もう。