いまそこに転がっている危機

6か月間の短期のプロジェクトの仕事をしている。
ITではない。
人口の東京一極集中を是正するという国家戦略中で、
ある地方都市へのUターンを支援するプロジェクトだ。

仕事自体はシンプルで、Uターンを考えている人にkのプロジェクトに登録をしていただき、
仕事情報を提供していく。
メール、電話、時々は東京に企業を招いたり、skypeで2wayの説明会を企画したりして、
わざわざ地元に行ったり、情報を検索したりする手間を省くサービスだ。

選考のやり方も、skypeを使用したり、企業の人事に東京まで来てもらなどの便宜を図っている。

この仕事をして気が付いたのは、やはり東京への企業の集中の威力だ。
もう6,7年前になるだろうか、大手電機メーカーのリストラのサポートで、一年近くその地域で支援サービスをしたことがある。
その時に驚いたのは職種の少なさだった。
求人量は、予想より少し下回ったが、何より職種の種類がすくない。
東京に本社機能や研究機関、シンクタンクなど、ほとんどの中枢機関が集中していることが、よくわかった。

今回はそれに加えて、スピードの違いだ。

求職者の数と求人数・種類の数が多いということは、それだけ競争倍率が高く、かつそれに魅力的な条件の求人には多くの応募者が集まるから、
そのスピードは必然的であり、決定的になる。

情報をみのがす、応募を躊躇する、決断がなかなかつかない。
こうした時間のロスは、チャンスを失うことに通じる。

しかし、このスピードや怖さを知ったものが、以下に大きくても地方の就職活動状況を見ると、驚くほどだ。
のんびりしているというよりは、東京ではスピード(および、量を掛けるのだが)が致命的といっていいほどの
キーファクターになっているのに対し、正確さ、丁寧さ、ルール通り、といったものより、
一段低くく見られているのではないかと思うほどだ。

確かに正確で、丁寧であることは重要だ。
しかし、昨今ではビジネスマナーや服装、言葉遣いといったことは元より、
とがった専門分野やキャリアがあったり、大きなプロジェクトを動かすような、貴重な経験があったリス場合には特に、
PCのアプリケーションスキルとか、安定したマネジメントスタイルとかは度外視する場合もある。

要は、現在のニーズにこたえられるスキルとをれを継続的に発揮できるようなポテンシャルあえあれば
細かなことにはこだわらない。もちrン、書類の誤字はないほうがいいが、それで落ちろとはない。

そうした変化とは無縁のスピードで動いているかのようなのだ。

考えてみれば産業の集積は人を呼び、流動化も大きく激しい。
そこにあるのは荒々しさで、丁寧でゆっくり、というものはない。

量とスピードは比例して加速する。東京のすごさだ。